板野友美の脱衣所撮影の闇…ホテルが出していた許可の中身
一泊10万円を払って泊まった宿の、大浴場の更衣室。
そこでカメラが回っていた、と書いている人がいました。
2026年9月5日の夕方のことです。
板野友美さんが2026年9月3日に公開した、日光への家族旅行の動画についての書き込みでした。
許可そのものは、たしかにあります。
本人がその日のうちに、ホテルから特別に許可をもらって撮ったと説明していますし、動画の概要欄にも公開の日から同じ一行が入っていました。
ふつうなら、許可ありと分かった時点で片づく話でしょう。
ところが、片づいていません。
説明が出たあとのほうが、書き込みは増えました。
許可はあるのに、収まらないのです。
そして夜になって、話の向きが変わりました。
同じ宿の大浴場を撮った動画が、ほかにもあったのです。
しかも、撮影協力の一行つきで。
この差は、どこから来ているのでしょうか。
そして2026年9月7日の昼、ホテルが取材に答えました。
脱衣所等では、撮影許可は下ろしていません。
待っていた一行は、思っていたのと逆の向きから出てきたことになります。
ホテルが出していた許可の中身が、そこで初めて見えました。
ただ、いちばん強く言われているのは、もう脱衣所のことではありません。
言い訳のうえに、弁護士。
怒りの向きは、そちらへ移っています。
そして2026年9月8日の夕方、ホテルがもう一枚出しました。
あの撮影は大浴場の営業時間外で、ほかのお客さんが使う状況ではなかった。
案内が行き届かなかった、という謝罪つきで。
翌朝には、板野さんに落ち度はないと書く人のほうが増えていきます。
一泊10万円の宿の更衣室にあったカメラ
夕方にいちばん強く押されていたのは、泊まる側からの一行でした。
一泊10万払ってリッツ泊まったのに大浴場の更衣室でYoutuberがカメラ回してるの、控え目に言って最悪の体験だろ https://t.co/a8MHnj6rFK
— 犬束 (@RENGOKU_11) 2026年9月5日
控えめに言って最悪の体験だろう、という言い方です。
短いのに、怒っている理由がここに全部入っています。
お金を払った先は、湯そのものだけではありません。
大浴場のある宿をわざわざ選ぶ人は、湯の質と同じくらい、誰にも見られない時間のほうにお金を出しています。
裸で立つ場所というのは、そういう場所ですから。
そこにカメラが1台あると、値段の中身が変わってしまいます。
湯は同じでも、買ったはずのものが1つ減るのです。
しかも減った側は、減ったことに気づかないまま帰っているかもしれません。
あとから動画が出て、初めてその日のことだと分かる人もいるはずです。
その場所を実際に知っている人の投稿も流れていました。
板野友美さんがリッツカールトン日光の大浴場で撮影して炎上してる件、撮影許可取ってると言ってるけどこの時間に居合わせた他の方がいるのなんで?
このエリアは普通に裸でも移動するような脱衣所の一角です。
撮影許可本当にとっていたなら、なぜこの時間に他の方が入れる状況だったのか?? https://t.co/hVWlAupV5H— 🐭 (@k0796591613274) 2026年9月5日
去年の紅葉の時期に泊まって、そこを裸で通っていた、と別の投稿で書き添えています。
だから聞いていることが具体的なんですね。
泊まった人にしか出てこない見え方です。
撮影の許可を本当に取っていたのなら、なぜその時間、ほかの人が入れる状態だったのか。
この問いは、許可があったかどうかを疑っていません。
許可があったのならこうなっているはずだ、という形をしています。
許可という言葉で思い浮かべているものが、説明した側と読んだ側で違うのでしょう。
大浴場の撮影はふつう貸切とセットで出る
大浴場でカメラを回した経験のある人が、自分のときのことを書いていました。
ともちん、大浴場での動画騒動。
こんなアタシごときでも貸切にしての撮影だったよ?
さすがはパナソニックと言うべき?
いや、有名になればなるほど気を遣わなきゃいけないモンなんじゃないかと思いますけどね。…— 三代目 東生亭 㔺樂 (@seraku_the3rd) 2026年9月5日
こんな自分でも貸切にしての撮影だった、という一言です。
添えられていたのは、温泉をめぐる映像のリンクでした。
撮っていいですよ、だけでは撮れない場所なんです。
何時から何時までは人を入れません、が付いて初めて撮れる。
現場では、許可と貸切がひとつの手続きになっています。
テレビはどうなんだ、と言う人もいました。
たしかに温泉の番組では、脱衣所も湯船も普通に映ります。
ただ、あちらはロケの日が何か月も前から決まっていて、その時間になると入口に札が出るんですね。
この十年で小さくなったのは、カメラのほうだけでした。
スマホが1台あれば、家族3人でも同じ画が撮れてしまうのです。
けれど札を出す人も、時間を空ける人も、昔と同じだけ要りますし、そこだけは機材と一緒に小さくはなりませんでした。
だから許可という説明を読んだ人は、続きを待ってしまいます。
許可があったのなら、貸切だったはず。
貸切だったのなら、そう書けばいい。
いまは、その一行が無いことのほうが目立ちます。
ホテルが出せる許可と出せない許可
そもそも何がだめなのか、と書いている人もいました。
親子で温泉へ行って、その日を残すこと自体は、たしかに誰も否定していません。
引っかかられているのは、たった1か所だけ。
ホテルが出せるのは、自分のところの建物で撮っていいですよ、という許可です。
持ち主なので、これは出せます。
けれど、その日その時間にそこにいた人の分は、ホテルには出せません。
お客さんはホテルの持ち物ではないからです。
この2つは、同じ「許可」という一語でひとつに見えます。
実際には別々のもので、しかも後ろのほうは、そもそも誰にも出せないのです。
出せるのは本人だけなのに、その本人へ順番に聞いて回っていたら、撮影のほうが成り立たなくなります。
だから貸切という手続きが生まれたのでしょう。
同意を集める代わりに、同意が要る人をその場から先に消しておく。
身も蓋もない言い方をすると、貸切とはそういう仕組みです。
逆に言えば、貸切にしていないなら、同意の要る人がその場に残っていたことになりますね。
もうひとつ、この宿には事情があります。
あの大浴場は、2020年に開いたときの売りだった場所です。
しかも建物の持ち主と、運営している会社が別々になっています。
看板になっている場所の撮影を、現場の誰かひとりの判断で決められるものなのか。
そこは私にも分かりません。
ただ、答えを出す人が1人ではないことだけは、たしかだと思います。
令和時代は常識が通用しないユーチューバーが興味を示さない「映えないマイナービジホの大浴場」等がむしろ安心して快適な感じ?
浴室内で全裸をバカどもに映された被害経験ゆえ警戒してしまう
後で消すんでとかモザイクすると言われてもね
知らん人のスマホに自分の裸のデータがあるのが嫌なんだよ— S U Z U@旅パッキングand客力の磨き方 (@suzukyuin) 2026年9月7日
知らない人のスマホに自分の裸のデータがあるのが嫌なんだ、と書いている人がいました。
後で消すから、モザイクをかけるから、では収まらないところ。
この気持ちに許可を出せる人は、ホテルの側にはひとりもいません。
ホテルが使った「脱衣所等」という言葉
2026年9月7日の昼、その答えが出ました。
週刊女性PRIMEの記者がザ・リッツ・カールトン日光へ問い合わせて、返ってきた言葉をそのまま載せています。
館内全般に関する撮影許可は下りていました。
しかし、館内撮影の許可は、撮影可能な部分に限ってのことでして、一般常識でも法律でも撮影ができかねる脱衣所等では、撮影許可は下ろしていません。
ここには3つのことが書いてあります。
ひとつめは、許可そのものは本当にあったということ。
説明が丸ごと嘘だった、という話にはなりませんでした。
ふたつめは、その許可に範囲が付いていたこと。
撮影可能な部分に限って、という一言です。
みっつめが、いちばん引っかかるところでした。
その範囲を、ホテルは「一般常識でも法律でも」で切っているのです。
私はここまで、許可という一語が広すぎるから食い違ったのだろう、と書いてきました。
ホテルの答えは、その逆です。
広くありません、常識のところで切れています、という言い方でした。
書き忘れていたのではなく、書くまでもないと思っていたわけです。
板野友美さんは
脱衣所の撮影は禁止されてない
って解釈してたのかな
そこまでいちいちホテル側が説明しないといけないの!?
館内撮影許可貰ってても脱衣所はダメに決まってるじゃん
やっぱり常識が通用しない時代なのか
ポイズン!— 平蔵 (@osacozy2) 2026年9月7日
そこまでいちいち説明しないといけないのか、と書いている人がいました。
最後がポイズン、で終わっているのに、言いたいことはそのまま伝わってきます。
だからこの件は、どちらが嘘をついたか、という話ではなくなりました。
片方は言わなくても分かるところだと思っていて、もう片方は言われていないところだと読んでいた。
ずれていたのは、許可という言葉の中身のほうです。
部屋の風呂での脱衣所ならまだしも大浴場の脱衣所でスマホ撮影は誰もいなくてもアウトなんだよなあ インフルエンサー様は知らないだろうけど
— おむこ (@OMS_2d) 2026年9月7日
誰もいなくてもアウトなんだよなあ、という一行もありました。
ここは見落とされやすいところですよね。
貸切にしてあったかどうかと、この線は別の話なんです。
そして、ホテルはまだ全部を答えていません。
板野さんの側と連絡を取っているのかどうかについては、追って連絡をする、としています。
いちばん知りたいところは、まだ出ていないままです。
脱衣所より燃えた言い訳と弁護士
ここまで読んで、ひとつ引っかかった方もいると思います。
脱衣所で撮った人ならほかにもいるのに、どうしてこの件だけがこんなに長引いているのか。
いま流れている言葉を上から読んでいくと、怒っている先はもう撮影そのものではありませんでした。
燃えているのは、撮ったあとに打った手のほうです。
まず、9月5日の説明から。
書き出しは、誤解を招くような表現となってしまい申し訳ございません、でした。
ここで引っかかった人が多かったんです。
謝っている相手が、撮られた人ではなく読み方のほうなので。
脱衣所で回してすみません、ではなく。
そう読めるように書いてしまってすみません、になっています。
だから許可の話が続いても、弁明にしか見えませんでした。
翌日に届いたのが、削除を求めるDMです。
板野さんを批判した個人のところへ、代理人弁護士を名乗るアカウントから。
24時間以内に消さないと法的手続きへ進む、という中身でした。
受け取った人が公開した文面には、名誉毀損と偽計業務妨害の文字まで並んでいます。
ここで話の形が変わりました。
マナーの話をしていた人が、いきなり訴えられるかもしれない側になったので。
この日の経緯だけを追いたい方は、板野友美の代理人が投稿全消し…『削除依頼』が逆効果になった理由のほうにまとめてあります。
そして9月7日、ホテルが答えました。
その通告書には、脱衣所を含む指定エリアで正式な撮影許可を得ていた、という趣旨が書かれていたそうです。
受け取った本人が、同じ日にそう書いています。
ホテルの答えは、その反対を向いていました。
苦しい弁明をして、人を黙らせにいって、その根拠が合っていなかった。
三日でここまで来てしまうと、もう撮影の話には戻れません。
脱衣所の一場面だけなら、たぶん一日で終わっていた話でした。
板野友美、現段階ではマジで許可を取っていたという可能性も一応あるし、
そうでなくても素直に謝ればギリギリ鎮火できそうな内容だったのに弁護士のムーブで印象悪くし過ぎたな〜という印象。
まあDMの弁護士がホンモノなのか、その行動が独断なのか誰かからの無茶振りだったのかはわからんけども— サカサマタジマ3 (@tajima_sksm_3) 2026年9月6日
素直に謝れば鎮火できたはずなのに、という読み方がいちばん多かったです。
この人は、DMを出した人が本物なのか、独断なのか、頼まれたのかは分からない、とも添えていました。
そこは私にも分かりません。
板野さんがどこまで知っていたのかも、いまだに出てきていないままです。
だから本人と代理人を、ひとまとめにしない書き方をしています。
貸切にしていたとしても収まらない
撮影協力を受けたのだから、あの時間だけ貸切にしていたのではないか。
そう読んでいる人が、いちばん多かったんです。
ところが、その投稿に付いた返信を上から読んでいくと、思っていたのとは違う方向へ話が伸びていました。
あの宿泊費を払って、その時間だけ大浴場が使えないのなら行きたくありません。
高いのに贔屓をするのはどうなのか。
そういう声が並んでいます。
つまり貸切だったと分かっても、この件は収まりません。
貸切は許可の正しさを証明しますが、同時に別の人の負担を確定させます。
あの時間に大浴場へ行こうとして入れなかった人が、必ずどこかにいたことになりますから。
貸切にしていなければ、居合わせた人が払っています。
貸切にしていたのなら、入れなかった人が払っています。
どちらに転んでも、払うのは同じ料金を出した別のお客さんなのです。
いちばん静かな場所で、いちばん言いにくいことが起きているわけです。
そして、その差を作ったものは1つしかありません。
有名かどうか、です。
板野さんは良くて自分は駄目だという理由を、宿の側は説明できるのか。
そう書いている人もいました。
贔屓という言葉が出てくるのは、たぶんそこを見ているからでしょう。
貸切じゃなくて他の人も使ってる状況?だとしたら最近どこの大浴場もスマホとか電子機器使用不可のところ多いのに、なんでインフルエンサーや芸能人は撮影して良くて庶民はスマホ使っちゃいけないの?ガチならリッツやばいと思われてもしょうがないだろ。
— チラシの裏 (@tadanochiraura) 2026年9月6日
芸能人は撮影して良くて庶民はスマホも使えないのか、という書き方でした。
ふだん注意されている側から見ると、線がどこにあるのか分からなくなります。
この宿で撮影協力がついた前の例
夜になって、話の向きが変わりました。
リッツがそんな許可を出すわけがない、と書いていた人へ、自分で調べてみた人が返信をしています。
「リッツ日光」でYouTubeを引くと、大浴場や更衣室を堂々と写した動画がいくつも出てきて、そこには撮影協力をいただいている、と付記されていました。
だから意外と許可を出している気がする、という中身です。
私も同じやり方で確かめてみました。
ホテルを紹介しているチャンネルに、この宿の宿泊記が何本も上がっています。
タイトルに温泉大浴場と入っていて、説明欄の1行目が「ザ・リッツ・カールトン日光に撮影協力をいただいております」でした。
つまりこの宿で撮影協力の一行が付くのは、今回が初めてではありません。
ここが分かると、外れるものが2つ出てきます。
リッツが撮影許可したり撮影協力までしたりするかな。集客に何も困ってないのに。
— 法務グラファー (@Gene_K_F) 2026年9月5日
1つめが、リッツがそんなことをするはずがない、という前提のほうです。
集客に困っていない宿でも、どこに載るかは選んでいますから。
選んだ結果として、この一行が何本も残っているのでしょう。
2つめが、どちらかが嘘をついている、という図式のほうです。
貸切にはしていませんという答えと、撮影協力をいただきましたという説明は、同時に成り立ちます。
撮影協力は建物の話で、貸切は時間の話ですから。
前のほうだけを出すことも、できてしまうのです。
公式の見解が出たら片方が倒れる、とはかぎりません。
9月7日にホテルが答えたのは、まさにこの形でした。
ただし、私が確かめられたのはここまでです。
大浴場を紹介した動画に撮影協力の一行が入っていた、というところまででして、ほかのお客さんがいる時間にカメラを回していたのかどうかは、どの動画からも分かりません。
人を入れない時間に撮っているのなら、話はまったく別になりますよね。
それでも、特別という言葉の見え方は変わりました。
あなただけですよ、という意味ではなくて、ふつうのお客さんには出していませんよ、という意味だったのかもしれません。
説明はホテルのほうを向いて書かれていた
本人の説明をもう一度読み返すと、書いてあるのは2つでした。
ホテル側から特別に撮影許可をもらったこと。
動画そのものにも、撮影協力をもらっていること。
どちらもホテルとのあいだの話です。
けれど、引っかかった人が知りたかったのはそこではありませんでした。
あの時間、自分と同じように裸で歩く人はいたのか。
いたのなら、その人たちには何が伝えられていたのか。
宛先の違う説明は、丁寧に書かれているほど届きません。
むしろ、その話は聞いていない、という気持ちのほうが強くなります。
板野友美、大浴場「脱衣所」での撮影に「非常識さがすごい」猛ツッコミも…向けられるマナー違反への厳しい視線(SmartFLASH)#Yahooニュースhttps://t.co/XLueYO7iXC 現役時代はこれをされる側だったんだけど差が酷いね。貸し切りや許可十分に準備したなら問題ないんだろうけど。危機管理的には微妙
— Black Cat (@kokoro_0306) 2026年9月5日
貸切や許可を十分に準備したなら問題ない、という前置きが付いていますね。
つまり多くの人は、まだ判定を止めたまま待っています。
足りていないのは反省の量ではなくて、手続きの中身のほうです。
それに、この説明は今日が初めてではありませんでした。
動画の概要欄には、公開された9月3日から同じことが書いてあります。
撮影に協力したホテルの名前も、特別な許可を得ていることも、最初から出ていました。
隠していたわけではないんです。
それでも燃えました。
最初から書いてあって届かなかったものは、あとから同じ言葉で言い直しても届きません。
言葉が足りないのではなく、答えている相手が違うからですね。
夜のうちに増えていたのは、もうひとつ別の言葉でした。
ステマです。
板野友美とリッツ・カールトン
炎上してますね笑いくら許可されてようが、脱衣所で動画回すってすごいよなー
撮影協力ならプロモーションつけないとステマになるぞ、、— ヒルオジ|旅行好き (@hiruozi_hotel35) 2026年9月5日
撮影協力というのは、宿の側から何かを受け取っている関係を指します。
お金が動いていなくても、ふだんは開かない場所を開けてもらえば、受け取っている側になりますよね。
広告なのに広告だと分からない出し方は、2023年からルールで禁じられていますし。
ただ、今回がそれに当たると決まったわけではありません。
宿から依頼があったのか、宿泊費はどうなっていたのか、そこが公表されていませんから。
私にも分かりません。
それより気になったのは、責める気のない人も同じことを聞いているところでした。
板野友美さん、これはステマになりませんか?誤解だったらすみませんが。 https://t.co/hPZnmeCPks
— ヒマジンimagine (@himaginehima) 2026年9月5日
誤解だったらすみませんが、という前置きが付いています。
叩きにきた書き方ではありません。
それでも聞いていることは、怒っている人とまったく同じでした。
怒っている人と、ためらっている人が、同じ一行を欲しがっているのです。
この2つの一行は、似ているようで向きが逆でした。
特別な撮影許可をいただきました、は自分が責められないための一行で、宛先はホテルのほうを向いています。
PRです、は見る人が判断するための一行で、宛先は画面のこちら側です。
概要欄に入っていたのは、前のほうだけでした。
謝罪のときと、まったく同じ形ですね。
足りていないのは言葉の丁寧さではなくて、誰に向かって書くのかの選び方のほうなのでしょう。
食い違っていたのは許可の中身
ここまで撮影協力の話を続けてきましたが、9月7日の夜になって、本人の説明そのものをもう一度読み直す人が出てきました。
もとの投稿は、3つの文でできています。
誤解を招くような表現となってしまい、申し訳ございません。
こちらのシーンにつきましては、ホテル側より特別に撮影許可をいただいた上で撮影しております。
また、本動画についても、リッツ・カールトン様に撮影協力いただいております。 https://t.co/bJIuOmSh2S
— 板野友美 (@tomo_coco73) 2026年9月5日
2つめの文の主語は、こちらのシーンです。
3つめの文の主語は、本動画になっています。
ここを分けて読むと、指している先が違うことが分かりますよね。
脱衣所のあの場面に付いているのは、特別に撮影許可、のほうです。
撮影協力のほうは、動画そのものに付いています。
撮影協力と書いてあるのだから、あの脱衣所にホテルの人が立ち会っていたのではないか。
そう読んだ人が、9月7日の夕方から増えていました。
立ち会った人がいたのなら、ホテルの回答と正面からぶつかることになりますし。
ただ、原文はそこまで言っていません。
返信欄でも、協力はシーンではなく本動画のほうに掛かっているので、ロビーあたりでカメラを回してもらった話ではないか、と書いている方がいました。
私が読んでも、文の切れ方はそちらです。
それで話が小さくなったかというと、逆でした。
食い違っているのは、撮影協力ではなく、その一つ手前だったことになります。
こちらのシーンについては特別に撮影許可をいただいた、という文のほうです。
ホテルが9月7日に答えたのは、脱衣所等では撮影許可は下ろしていません、でした。
片方は、あの場面に許可が出ていたと書いています。
もう片方は、あの種類の場所には出していないと答えています。
撮影協力のほうは、前に書いたとおり同時に成り立ちます。
けれど、こちらのシーン、と名指しした一文だけは、どうやっても両立しません。
どちらが間違っているのかは、まだ誰にも分かりません。
分かったのは、ぶつかっている場所がどこなのか、のほうです。
混ざりはじめた言いがかりと本筋
もうひとつ、この日の夜に変わったことがあります。
流れてくる話が、脱衣所から離れはじめました。
夫婦の会話の切り抜き。
ご主人の表情。
年俸の額。
そのうち離婚するだろう、という予想まで並んでいます。
そこへ、こういう書き込みが混じっていました。
でも板野友美が批判されるのはリッツの件だけでよくて、他のは全部言いがかりばっかりでかわいそう。子供とか旦那とか仕事のこととか赤の他人に何が理解できるというの笑
— ぽん太 (@e7o3ho) 2026年9月7日
擁護ではありません。
リッツの件は批判されていい、と先に書いてありますから。
そのうえで、そこから先は別だ、と線を引いています。
この線の引き方が、いまいちばん要るものだと思いました。
脱衣所の話には、はっきりした中身があります。
あの時間、ほかのお客さんはどうなっていたのか。
それを聞くのは、あの日あの時間に居合わせたかもしれない人のためですし、答えが出れば、これから同じ宿へ泊まる人にも役立ちますから。
けれど夫婦の会話や表情の切り抜きのほうには、答えを出せる相手がどこにもいませんし、出たところで誰かが助かるわけでもありません。
答えが返ってきても、誰も助からない問いのほうへ移っているのです。
切り抜きなら仲の良さそうな場面も同じくらいあった、と書いている方が何人もいて、そちらの投稿もきちんと広がっていました。
どこを切るかで、いくらでも別の人ができあがります。
疑っていた人は、何も間違っていませんでした。
ホテルの回答が、それをはっきりさせています。
だからこそ、勝った側から先に線を引けるのだと思います。
やったことをそのまま言えば足りるはずで、そこに家族のことまで足す必要はありませんでした。
怒っているのは板野さんにだけではない
板野さんの名前が出てこない書き込みも、返信欄には混じっていました。
大浴場の前に何があったのかは、板野友美の動画が炎上してしまう根本的な理由のほうに書いてあります。
板野友美がリッツの大浴場の脱衣所での動画をあげていて叩かれてるけど、これを機に大浴場の脱衣所でスマホ使う人が減るといいな。ドライヤーしながらスマホ触ってる人とかざらにいるよね。
— ことこ (@sanpopopopopo) 2026年9月5日
これを機に脱衣所でスマホを使う人が減るといい、という書き方でした。
ドライヤーをかけながら画面を見ている人なら、たしかにどこにでもいます。
最近は、大浴場にスマホを持ち込む人がいるなとは思ってた
脱衣所に鍵のかかるロッカーがなかったからしょうがないとは思ったけど、この間は湯船の方まで
外国人ではなく日本人です
スマホに対する認識が違うのかなと思った— 吉田恵美(めぐみ)@千葉・津田沼 (@yoshimeg_cpa) 2026年9月7日
脱衣所だけではなく、湯船のほうまでスマホが来ていた、という書き込みも同じ日に出ていました。
ロッカーに鍵がかからないのなら仕方ないと一度は思った、というところまで書かれています。
この2つに共通しているのは、その場では言えなかったことです。
裸でいる場所では、注意する側のほうが弱くなります。
声をかけるには、まず自分が近づかないといけませんから。
着るものを取りに戻ってから言うころには、相手はもういません。
注意の言葉が形になるのは、たいてい帰りの車の中か、その日の夜のスマホの中です。
だから今回の書き込みは、板野さんひとりへ向かっているのではないと思います。
言えないまま流してきた回数のぶんだけ、書き込みが伸びているのでしょう。
有名な人の動画なら、その分まで言っても構わないと思えてしまいますし。
言えなかった相手のほうは、もうどこの誰だか分かりませんから。
そして今回いちばん重かったのは、たぶんここからでした。
その夜のスマホで言葉にした人のところへ、24時間以内に消せというDMが届いたのです。
言えなかった場所で我慢して、あとから書いて、そこでもう一度止められた。
同じ人が、二回黙らされる形になっています。
板野友美は常識的に見ておかしい事したんだし、すぐ謝ってればこんな炎上してなかっただろうに。
弁護士使って個人の感想レベルのポスト消させようと圧力かけたり、やる事全部悪手でもう印象最悪じゃん— めるて (@meerutees) 2026年9月6日
個人の感想レベルのポストを消させようとした、という書き方でした。
そう、感想なんです。
通告書のほうは、その投稿を虚偽の印象操作と呼んでいました。
けれど、気持ち悪くて泊まれなくなる、というのはその人の中で起きたことです。
事実を偽った文ではありませんし、嘘だと言われる筋合いのものでもありません。
ここを取り違えると、泊まった人が感想を持つこと自体が、悪いことのようになってしまいます。
おまけに期限は分単位で切られていました。
相手は名前も顔も知られた側で、こちらはどこの誰とも分からないアカウントの一人です。
そこへ法的手続きという言葉が来れば、たいていの人は消します。
消した人のほうが多かったはずで、その人たちの分は数字にも出てきません。
今回はたまたま消さずに残した人がいたから、私たちはこの話を知ることができました。
ただ、行きすぎた叩き方をしないでほしい、という声も出ています。
ここぞとばかりに板野友美を叩くのはやめよ。
言い訳できない状態の人を叩くのは見てられない。
— 豊川田 (@toyokawata) 2026年9月7日
言い訳できない状態の人を叩くのは見てられない、という一行です。
ここは私も同じ気持ちでした。
矛先が人柄のほうへ向きはじめると、この件はただの悪口大会になります。
問われているのは選んだ手の順番であって、板野さんがどういう人かではありません。
謝る、黙らせる、根拠を確かめる。
この三つの順番が入れ替わっていたら、いまごろ誰も見ていない話です。
誰も話していないあの時間の脱衣所
公式の見解が出た瞬間にどちらかが倒れる、と書いている人もいました。
許可を出していたのならホテルの信用が落ちて、出していなかったのなら板野さんが嘘をついたことになる。
たしかに分かりやすい形です。
ただ、この勝ち負けにしてしまうと、あの脱衣所にいた人が観客席へ移ってしまいます。
どちらが勝っても、あの脱衣所で何があったのかは出てこないからです。
知りたいのは勝敗ではなくて、札が出ていたかどうかのほうですよね。
止まらない理由は、ここまでに出てきたものが重なっています。
許可という言葉の広さ、説明の宛先の違い、前から溜まっていたもの、貸切でも誰かが払うこと。
そこへ、説明が弁明に読まれて代理人が出てきたことが乗りました。
疑いのほうを終わらせるのに要るのは、じつは一行だけです。
あの時間、ほかのお客さんは入れない状態にしてありました。
これが本当なら、そう書けば済む話です。
9月7日に出てきたのは、その一行ではありませんでした。
脱衣所等では許可を下ろしていない、という向きの一行です。
おかげで、上の5つのうち4つはそのまま残りました。
言葉の広さも、宛先の違いも、溜まっていたものも、まだ何ひとつ解けていません。
解けたのは、ホテルがどこまでを許可と呼んでいたか、という1点だけです。
そして、あの時間の脱衣所がどうなっていたのかは、まだ誰も言っていません。
入れなかった人がいたのか、居合わせた人がいたのか。
どちらだったのかで、払った人が入れ替わりますから。
許可は、ホテルとのあいだの正しさでしかありません。
客どうしの公平とは、もともと別の話なのです。
話題のリッツカールトン日光
板野友美の撮影
一応、許可自体はだして
いた
ただし、社会通念的に当てはめて
脱衣所で撮影するとは思いもよらなかった
と
常識やら遠慮は書く必要がある時代へ最期は全面禁止になるんでしょうね…
— モトモト (@JALANAMILs) 2026年9月7日
最後は全面禁止になるんでしょうね、という一行で締めていました。
スマホを持ったまま入る人が増えれば、宿の側もどこかで線を引き直すしかなくなります。
引かれるのは、いちばん厳しいところ。
もし今夜どこかの大浴場へ行って、髪を乾かしながらスマホの画面を見る場面があったとします。
その手が一度でも止まるなら、この数日の騒ぎにも意味はあったことになりますね。
あとから書き足された「営業時間外」
要るのは、たった一行です。
あの時間、ほかのお客さんは入れない状態にしてありました。
9月7日は、そこまで来て止まっていたわけです。
その一行が、翌日の夕方に出てきます。
2026年9月8日、週刊女性PRIMEの取材にホテルが返した文章が届きました。
問い合わせは前日の午前で、その場では追って連絡すると言われていたものです。
届いた文章には、こうありました。
「当該の撮影は大浴場の営業時間外に行われたものであり、他のお客様がご利用になる状況ではございませんでした」
あの時間、脱衣所に居合わせた人はいなかったということになります。
同じ文章には、もうひとつ書いてありました。
「脱衣所を含む、撮影をお控えいただくべき範囲について細かくお伝えできておりませんでした」
「当ホテルのご案内が行き届かなかった点があり、重ねてお詫び申し上げます」
範囲は伝えていなかった、と宿の側が自分の言葉で書いています。
前の日の「脱衣所等では下ろしていません」に、条件がひとつ足された形です。
そして最後に、これからのこと。
「いかなる事情があっても脱衣所での撮影が行われることのないよう、運用を徹底してまいります」
例外という言い方を、宿のほうから閉じました。
ただ、この文章を読んだ人がまず引っかかったのは、中身ではなかったようです。
板野友美氏のリッツ脱衣所撮影騒動、新たな事実を知って仰天
ホテル側が「追加回答」で明かしたのは
「撮影は大浴場の営業時間外で、他の客が利用する状況ではなかった」
なぜ「追加回答」なの?
こんな大事なことを、なぜ最初に言わなかった?…
— 目頭 (@Awakend_Citizen) 2026年9月8日
7日に「下ろしていません」だけを出して、8日に「営業時間外でした」を足す。
この順番だと、あいだの一日が丸ごと宙に浮きます。
その一日にぶつけられた言葉は、あとから取り消せません。
弁護士の言い分は「貸切と同じ」
営業時間外という言葉が出た翌朝、法律の人たちが次々に書きはじめました。
9日の朝5時40分、ある弁護士がこう置きます。
撮影許可はしていないと言いながら、営業時間外の大浴場の利用のほうは認めている、と。
だとすれば、ほかのお客さんとは違う扱いが、そこには出ていたことになりませんか。
40分後には、別の弁護士が続きました。
撮影協力という形で脱衣所を貸切にしたのなら、そこで撮ってよいと考えるのが自然だ、という書き方です。
この一本には、朝のうちに引用が次々ぶら下がっています。
7時半を回るころには、こういう筋道が並びました。
板野友美氏のリッツの件、芸能ゴシップには興味ないから無視してたけど、新たな事実を知って仰天したので書く。
それはリッツ側の声明で、「撮影は大浴場の営業時間外に行われた」とあること。
大浴場の営業時間外に撮影してもよいということは、つまり貸切での撮影を許可したということ。…— ystk (@lawkus) 2026年9月8日
営業時間外に撮ってよいということは、貸切での撮影を許可したということ。
貸切での撮影を許可したのなら、脱衣場だろうと浴場そのものだろうと撮ってよいという意味になる。
8時47分には、ものを書く仕事の人がこう足していました。
館内の撮影の許可をもらって、大浴場の貸切まで通ったのなら、自分でも大浴場は撮っていいのだと思う。
この一言は、昼までに4万回以上再生されました。
この読み方は、たしかに通ります。
誰も入れない時間に浴場を開けてもらった人が、そこは撮ってはいけない場所だと考えるほうが、むしろ難しいでしょう。
ホテルとのあいだの手続きは、この一枚でほぼ埋まりました。
埋まっていないのは、その場所で回すという判断のほうです。
撮ってよいと言われた場所でも、撮らない人はいます。
脱衣所という三文字に引っかかった人が見ていたのは、そちらでした。
営業時間外は本当かという声が残っている
流れが一方へ動いた朝でしたが、止まっている人もいます。
ひとつめは、時間の話です。
あの宿の大浴場は朝5時半から夜11時半まで開いている、と書いている人がいました。
営業時間外というのは、いったい何時ごろのことなのか。
そこは、8日の文章にも書かれていませんでした。
ふたつめは、7日までに出ていた声との食い違いです。
あのとき、その場に居合わせたと書いている人がいました。
宿へ電話したら出していないと言われた、という投稿も回っていたのです。
営業時間外で誰も入れなかったのなら、居合わせようがありません。
みっつめは、出てきた順番そのものへの疑いでした。
本当は営業時間内だったのを、あとから貸切だったことにしたのではないか。
そう書いている人もいます。
この三つは、どれもまだ確かめられていません。
宿が答えたのは取材に対してで、公式サイトでの発表という形にはなっていないのです。
板野さんの側は、8日の回答が出てからまだ何も言っていません。
ここで気をつけたいのは、勝ち負けを決めにいかないことだと思います。
どちらかが嘘をついている、と置いた瞬間に、確かめられる範囲の外へ出てしまいますから。
三日ぶんの言葉は戻ってこない
9日の朝には、こういう投稿も流れていました。
バカと言ってごめんなさい、と名前を呼んで謝っている人がいます。
最初の回答で営業時間外だと言っていれば、ここまでにはならなかった、と書いている人もいました。
その一方で、引っかかったままの人も残っています。
こんなのがいるから縛りがキツくなってくのよ。
脱衣所撮影は前から禁止。
営業時間外は一般客は入れない。
なのに板野友美氏の個人収益動画に、時間外の脱衣所が何故か映っている。
ホテルは「許可していない」「説明不足だった」「他客はいなかった」「今後は例外なし」。…— 山下弘枝 (@chihaya0425) 2026年9月8日
脱衣所での撮影は前から禁止で、営業時間外なら一般の客は入れないはず。
それなのに個人の収益動画に時間外の脱衣所が映っている、という並べ方でした。
この二つは、じつは違うものを見ています。
5日の夕方にいちばん強く押されていたのは、脱衣所にカメラがあるという画への嫌さでした。
8日の一枚で、そこは一ミリも動いていません。
動いたのは、あの時間にほかのお客さんがいたかどうか、という一点だけなのです。
三日ぶんの言葉は、もう戻せません。
戻せないからこそ、次に同じ形が起きたときには、宿の側から先に書けます。
あの時間はどうなっていたのか。
その一行を持っているのは、いつだって宿の側なんですよね。











