2026年9月19日、アイドルグループのtimeleszから逮捕者が出ました。

捕まったのは、去年のオーディションで選ばれた新メンバーの一人。容疑は傷害。

そしてこの日から、事件とは直接関係のない1年半以上前の映像が、Xで繰り返し再生されています。

二宮和也・中丸雄一・山田涼介・菊池風磨がやっている「よにのちゃんねる」で、2025年2月16日に配信された、赤坂のとんかつ屋で朝ごはんを食べる回です。新メンバー5人の加入が発表された、その翌日にあたります。

そこで山田涼介が菊池風磨に向かって、これから入ってくる新メンバーについて話していた数十秒があり、その新メンバーの一人こそ、いま逮捕された人でした。

「金銭感覚も含めて、いろんなことがガラッと変わる」

「やっぱ変わっちゃうと思うの、人として」

この切り抜きにずらりと並んでいるのは、「先見の明がすごい」という声でした。

なぜあの時点で、そこまで言えたのか。

山田涼介が事務所に入所してから積み上げてきた22年ぶんの、ちゃんと説明のつく理由があります。


山田涼介が言った「制御」の話

山田涼介が言っていたのは、こういうことでした。

急に入ってデビューなわけじゃん。金銭感覚も含めて、いろんなことがさ、ガラッと変わるわけじゃん。やっぱ変わっちゃうと思うの、人として。そこをどう制御するかはやっぱ風磨たち次第なのかなって

出典:東スポWEB(2026年9月19日配信)

切り抜きのタイトルだけを見ていると「新しく入る子は危ないぞ」という警告に読めますが、力が入っているのは、明らかに後半です。

「変わっちゃうと思うの」は断定に近い言い方で、しかも変わることそのものは責めていません。

環境が変われば人は変わる、それは避けられない、という前提を置いたうえで、じゃあそこをどうするか、という話へ切り替えています。

根性論の「変わるな」でも「気をつけろ」でもなく、山田涼介が選んだのは制御という現実的な言い方でした。

気合いでどうにかしろ、とは一度も言っていない。

これを受けた菊池風磨は「そうなんっすよ。おれたちのtimelesz projectは続いていくんすよ」と返しています。このとき話に出ていた5人のなかに、のちに逮捕される猪俣周杜(いのまた・しゅうと)がいました。


山田涼介のプロフィールと経歴

  • 名前=山田涼介(やまだ・りょうすけ)
  • 生年月日=1993年5月9日(2026年9月現在33歳)
  • 出身=東京都
  • 血液型=B型
  • 所属=STARTO ENTERTAINMENT
  • グループ=Hey! Say! JUMP
  • 過去のユニット=Hey! Say! 7、NYC、NYC boys
  • サッカー=湘南ベルマーレの下部組織に所属していた時期あり
  • 2004年8月12日=『Ya-Ya-yah』の公開オーディションを経て入所(11歳)
  • 2006年7月=スペシャルドラマ『探偵学園Q』でテレビドラマ初出演
  • 2007年9月24日=Hey! Say! JUMPの結成メンバーに選出
  • 2007年11月14日=『Ultra Music Power』でデビュー(14歳)
  • 2008年5月=2ndシングルからグループのセンターへ
  • 2009年6月=NYC boysに合流(16歳)
  • 2009年12月=NYC boysとしてNHK紅白歌合戦に出場
  • 2026年=入所から22年

11歳から数えて22年ですから、人生の3分の2はこの世界で過ごしてきたわけですね。

ジュニア時代から見てきた人には、あの発言が「いかにも山田涼介らしい」と聞こえたはずです。


入所は11歳でデビューまで3年だった

山田涼介が事務所に入ったのは、小学5年生の夏です。テレビ番組『Ya-Ya-yah』の公開オーディションがきっかけになっています。

そこからHey! Say! JUMPとしてデビューするまでに駆け抜けた時間が、わずか3年3か月。

デビューまで10年、15年とジュニアを続けた苦労人がいくらでもいる厳しい世界ですから、事務所の歴史の中ではかなり早いほうに入ります。

そしてデビューしたときが、14歳。

まだ中学生の子どもが、いきなり全国区のアイドルになって、いきなり大金が動く場所へ放り出される。とんかつ屋の席で山田涼介が最初に口にした「金銭感覚」というのは、自分が14歳で実際に通ってきた道の話なのです。


17年前は菊池風磨と同じユニット

2009年6月、中山優馬 w/ B.I.Shadowに、Hey! Say! JUMPの山田涼介と知念侑李(ちねん・ゆうり)が合流して、NYC boysというユニットが発表されました。

このときのB.I.Shadowのメンバーが、中島健人、菊池風磨、松村北斗(まつむら・ほくと)、髙地優吾(こうち・ゆうご)。

そう、いまから17年前、山田涼介と菊池風磨はまったく同じユニットの仲間として、同じ曲を歌っていました。

出したシングルはオリコンで初登場1位を記録し、その年の暮れには紅白歌合戦のステージにもそろって立っています。

ちなみにこの4人はのちに分かれていって、中島健人と菊池風磨がSexy Zone、松村北斗と髙地優吾がSixTONES。

 

ただし、そのステージでの2人の立場にははっきりした差があって、山田涼介はすでにHey! Say! JUMPのセンターとしてデビューしていて、菊池風磨はまだジュニアの立場でした。菊池風磨がSexy Zoneとしてデビューするのは、NYC boysの結成から2年あまりあとの2011年11月です。

2009年のあのステージで、山田涼介は16歳、菊池風磨は14歳。

とんかつ屋の席で向かい合って話していたのは、あの10代のころからずっと同じ現場を見てきた2人なんですよね。


目の前でメンバーが一人いなくなった

「やっぱ変わっちゃうと思うの、人として」という言い方には下敷きになった出来事があって、山田涼介は仲間が突然去っていく光景を、いちばん近くで見ています。

2011年6月、Hey! Say! JUMPのメンバーだった森本龍太郎について、週刊誌が喫煙を報じました。本人が過去の喫煙を認め、その月のうちに無期限の活動休止処分。

その年のうちに、事務所の公式サイトにあるHey! Say! JUMPのページから、森本龍太郎のプロフィールが静かに消えています。

10人だったグループが、9人に。

タバコ1本で名前が消える時代でした。2026年8月に同じ喫煙の疑いで騒がれたM!LKの吉田仁人には、ファンから責める声ではなく「アツい」という言葉が並びました。

 

このとき山田涼介は、高校生の18歳でした。

デビューしたあとに仲間が表舞台から消えてしまうというのは、山田涼介にとっては噂に聞いた話ではなく、自分のグループで実際に起きたことなのです。

だからこそ山田涼介は、自分のグループで一度起きたことを思い出しながら喋っていたのだと思います。


話の入口が「金銭感覚」だったところ

世間から「するどい」と言われているのは、山田涼介の話の入り方でした。

新メンバーが入ってきたときの先輩の心配というのは、たいてい「気を抜くなよ」とか「天狗になるなよ」といった、人格や心構えのお説教になりがちですよね。

ところが山田涼介が最初に出したのは、金銭感覚でした。

 

これが、かなり具体的な入口。

アイドルの世界には、どこにも書かれていないのに全員が守っているルールがいくつもありますが、お金の使い方は、そのルールよりも先に変わってしまうもの。

急にデビューして生活が一変すると、付き合う人が派手になり、行く店が高級になり、財布に入れて持ち歩く金額が変わります。ここが一度動きはじめると、誰の誘いを断るかも、何にいくらお金を使うかも、まとめて全部ずれていってしまうはずです。

しかも本人が気をつけているつもりでも、まわりが勝手に変えていってしまうんですよね。

金銭感覚が変わる場所を14歳で自分が通っているから、そこから話を始めたのでしょう。


選ぶ側に回っていたのは菊池風磨だけ

菊池風磨も、いきなりデビューした人ではありません。本人が語っているところによると、中学生のときに自分で履歴書を送って事務所に入所したそうです。そこからB.I.Shadowでの下積み活動を経て、Sexy Zoneとしてデビューしています。山田涼介と同じで、ジュニアの長い下積み時間を通ってきた人。

では、同じ叩き上げである2人のあいだにある決定的な違いは何かというと、メンバーを選ぶ側に回った経験があるかどうかでした。

山田涼介の所属するHey! Say! JUMPは、2007年に結成されてから現在まで新メンバーを公募したことがありません。つまり山田涼介自身、誰を仲間に迎えるかを決める側に立った経験が、そもそも一度もない。

そのいっぽうで菊池風磨は、timelesz projectというオーディションで、膨大な応募者の中から一緒に活動する人を選ぶ側へと回りました。

 

自分がオーディションで選ばれる側だったときの経験と、人の人生を背負って選ぶ側になったときの責任は、性質がまるで違います。

自分が変わらないようにするのは自分の意志でどうにかなりますが、迎え入れた人がそのあとどう変わるかは、選んだ本人にも止められない。

山田涼介が「そこをどう制御するかは風磨たち次第」と口にしたのは、まさにその難しさのことで、これから菊池風磨が背負う重圧を、先輩として先回りして伝えているわけですね。

オーディションで選んだ側の責任をどこまで問うのかは、いまのところ誰も答えを出せていません。

逮捕された猪俣周杜(いのまた・しゅうと)が18,922件の応募からどうやって残っていったのかは、猪俣周杜の経歴と逮捕…ジュニアの下積みが渡していたものにまとめています。

その後、2026年9月25日に釈放された本人へ向けて上がっている猪俣周杜の復帰に反対する声も、別の記事で追っています。


箸を置いたかどうかで評価が割れている

切り抜きを最後まで見ていて、もうひとつ引っかかるのが、話を聞いている側の態度です。

「飯食いながら話聞いてる時点で終わってるよ」という声が、そのまま菊池風磨へ向きました。

ただ本来の「よにのちゃんねる」は、朝ごはんを食べながらゆるく雑談する回がいくつも並んでいる動画チャンネルで、赤坂のとんかつ店での撮影もその中の一本にすぎません。箸を動かして食べながら気楽に話すこと自体は、この番組ではいつものお約束の形なのです。

今月は、木梨憲武のベンツをめぐる騒動でも、前後の動画が出てきたとたんに立場がひっくり返りました。

同じ食卓の、同じ数十秒。菊池風磨は食べていたから不誠実、山田涼介は食べていなかったから誠実と読まれています。

同じ場面を見ても評価が割れるのは、たぶん見る前からその人に持っている印象が違うからでしょう。

山田涼介には「この人ならちゃんとしているはず」という信頼が先にあって、それをつくったのが11歳から続いている時間。


「努力の人」と言われてきた山田涼介

山田涼介について、いちばんよく出てくる言い方が「努力の人」。

  • ダンス未経験で入所し、レッスンのあとに自宅で毎日3時間の自主練
  • マイクを持たせてもらえるまでに2年かかった下積み
  • 中島裕翔の代役を2日前に言い渡され、そのまま振り入れを間に合わせた話
  • リハーサルでも本番でも手を抜いているところを見たことがない、というライブでの評判

このうち代役の話は、ファンの投稿から広まったもので、事務所や報道が確かめた話ではありません。どれも「器用な人」ではなく「間に合わせてきた人」として語られているところは同じです。

賞の記録も残っています。

  • 2015年の映画『暗殺教室』の潮田渚役で第39回日本アカデミー賞 新人俳優賞
  • 日本映画批評家大賞 新人男優賞
  • 2016年にフジテレビの月9『カインとアベル』で連続ドラマ初主演
  • 2024年にソロデビュー、アルバム『RED』が初登場1位

もうひとつよく出てくるのが、時間の話。

父親が電車の車掌だった影響で時間に正確で、遅刻を許せないとされています。よにのちゃんねるで遅れてきた菊池風磨に「俺はいいけどニノさん待たせるのは違うよな」と言ったことがあります。

自分の都合より先に、人の時間の話をする。とんかつ屋の席で最初に出てきたのが金銭感覚だったのも、たぶん同じところから来ているのでしょう。


トカゲ17匹に合わせて自分が我慢している

山田涼介の自宅には、トカゲが17匹います。

飼っていることが世に出たのは、2024年4月21日の日本テレビ『スクール革命!』。休日の過ごし方を書き出す企画で、朝8時から9時のところに「エサやり」とだけ書いてあったからです。

「トカゲですね。すごい好きで、今14匹くらい」

種類はヒョウモントカゲモドキ、通称レオパ。同じ年の夏には、選んだ理由も話しています。エサやりは3日か4日に1回でよく、大人になれば1か月食べなくても平気な個体もいる。だから「我々の職業に向いてるというか」。

かわいいから飼う、という入り方をしていないんですよね。地方も泊まりも入る自分の仕事を先に見て、それでも世話が切れない相手を選んでいるわけです。

そこから数は増えていって、2026年5月8日の『ZIP!』では、そのうちの1匹が卵を産んだので「大家族になる」と話していました。名前は1匹ずつついていて、名探偵コナンに出てくる黒ずくめの組織から借りたウォッカやラムが並びます。

ただ、手間がかからないはずの相手を選んだのに、迎えたあとの暮らしは全然ラクになっていません。

2026年8月のラジオ『山田涼介のオールナイトニッポンPremium』で本人が明かしたところによると、トカゲのいる部屋は24時間エアコンをつけっぱなしで、28度から30度に保たれているそうです。そして夏場は、その部屋で自分がゲーム配信をやっている。

そして、そのゲームも本気。2021年に始めたYouTube『LEOの遊び場』は登録者100万人を超え、2025年8月にはプロゲーミングチームのCrazy Raccoonへ「LEO」名義で加入しました。

選ぶときは自分の都合をきっちり計算に入れて、迎えたあとは自分が暑さを引き受ける。とんかつ屋の席でも、人が変わってしまうのは避けられないと認めたうえで、そこをどう制御するかの話に入っていました。


盆栽もトカゲも1人2人という数え方

同じラジオで、もうひとつ出てきたのが盆栽です。

育てているのは4鉢。ところが本人の口から出てくる言い方は「4人」で、しかも「2人はメンテナンス中」。

Hey! Say! JUMPの番組『いたジャン』では、盆栽に「せいりゅう」と名前をつけていることを、メンバーの有岡大貴にからかわれています。

2026年4月29日に愛犬の「れお」を自分のインスタグラムで初めて出したときも、添えていたのは「山田家のアイドルは僕じゃなく、この子にアイドルの座を奪われました」「初めまして れおです よろしくお願いします」の2行。犬に自己紹介をさせています。

鉢が「人」になり、トカゲには名前がつき、犬は自分で挨拶をする。山田涼介の手元に入ったものは、だいたい人あつかいになるんですよね。

とんかつ屋の席で心配していたのも、まだ会っていない人たちです。一緒に仕事をしたことも、顔を合わせたこともない後輩を、あの時点でもう懐の内側に入れて喋っていました。


あの言葉の中身は自分の話

11歳で入所して、14歳でデビューして、金銭感覚が変わる場所へ子どものまま放り込まれた。18歳のときにグループのメンバーが一人いなくなって、9人でやり直した。それから15年、いまも現役でいる。

まさにこの経歴を通ってきた人が、仲間から「新しく人が入ってくる」と聞いて口から出たのが、動画のあの数十秒だったわけです。

自分が通った道を、そのまま順番に喋っただけなんですよね。

猪俣周杜については、本人が現在も容疑を否認していると報じられていて、実際に何があったのかは、これから警察によって詳しく調べられるところです。

ファンが「やっぱりこの人だ」と言いたくなるのは、当てたからではなく、17年前と同じところをいまも見ているからなんでしょうね。