姉がエイベックスの松浦会長と仲がいいから、妹の安斉星来は急に売れた。

それも「枕」で——。

2026年10月、こんな疑いが一気に広がりました。

きっかけは、映画『うるわしの宵の月』で道枝駿佑の相手役を務める彼女が、10月8日の釜山国際映画祭で泣き出した、と報じられたことです。

その苛立ちに乗るように、Xでは姉の名前まで持ち出されました。

 

姉の安斉かれんは、浜崎あゆみと松浦勝人会長の恋をドラマにした『M 愛すべき人がいて』で、浜崎あゆみ役を演じた人。

会長の恋をドラマで演じた歌手の妹が、今度は東宝映画のヒロインですから、急に売れたのが「怪しい」と言われてしまうのも無理はありませんよね。

テレビ局の裏で若い女性が「呼ばれる席」があったことも、2025年3月にフジテレビの調査報告書で明るみに出ています。

安斉星来のプロフィールと経歴

安斉星来
引用元:PLATINUM PRODUCTION 公式サイト
  • 名前=安斉星来(あんざい・せいら)
  • 生年月日=2004年2月17日(22歳)
  • 出身=神奈川県
  • 身長=166cm
  • 所属事務所=プラチナムプロダクション
  • 家族=姉は歌手・俳優の安斉かれん(エイベックス)

エイベックスにいる姉とは、事務所が別です。

芸能の仕事を本格的に始めたきっかけは、高校3年の夏に出たABEMAの恋愛リアリティ番組。

バラエティでは思い切った役も引き受けてきた人で、ドラマより先にそちらで顔を覚えた人も多い女優です。

  • 2021年8月 ABEMAの恋愛リアリティ番組『虹とオオカミには騙されない』に出演
  • 2021年10月 日本テレビ『超無敵クラス』のレギュラー(2024年3月まで)
  • 2022年2月 テレビ朝日『あざとくて何が悪いの?』で、安斉かれんの妹だと公表
  • 2023年 ドラマ『トリリオンゲーム』、映画『君は放課後インソムニア』
  • 2024年 TBS日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』
  • 2025年 TBS日曜劇場『御上先生』、配信バラエティ『ワロタ!』
  • 2026年2月 ボートレースのCM、映画『うるわしの宵の月』のヒロインとして発表
  • 2026年4月 フジテレビのドラマ『LOVED ONE』
  • 2026年10月 釜山国際映画祭で『うるわしの宵の月』の舞台あいさつ

恋リア出演から2か月で地上波レギュラー

ABEMAの恋愛リアリティ番組に出たのが2021年8月で、そこからわずか2か月後の10月には、日本テレビのバラエティ『超無敵クラス』のレギュラーに入っています。

そのあとも毎年のようにドラマの脇の役やCMをつかみ、2026年に入ると、2月にボートレースのCMが始まって映画のヒロインも発表され、4月からはフジテレビのドラマにも出るという勢いでした。

ヒロインに決まった『うるわしの宵の月』は、累計750万部の少女漫画が原作の東宝映画で、10月23日に全国で公開。

映画の公式サイトによれば、この役は本人のもとに届いたオファーで、本人は新刊の発売日には必ず書店へ買いに行くほどの原作ファンだったといいます。

 

恋リア出身の新人が5年で東宝映画のヒロインまで来れば、真っ先に「誰かの力」が疑われるもの。

そして安斉星来の場合、その「誰か」として名前が挙がったのが、姉のいる会社の会長でした。

レッドカーペットから2日後の釜山の夜

10月6日の開幕式では、黒い衣装で道枝駿佑と並んでレッドカーペットを歩き、公式会見では韓国語であいさつもしていた安斉星来。

その2日後の夜、舞台あいさつを終えて会場を出るところで、道枝駿佑のまわりにファンが殺到し、一行は身動きが取れない状態に。

週刊誌のウェブ版が現地にいた日本人ファンの話として伝えたところでは、彼女は大きなブランケットで顔を覆い、女性マネージャーの手を強く握ったまま会場を出ていったそうです。

「泣いていない」という声もあり、あれが涙だったのかどうかははっきりしません。

 

それでも、相手役が道枝駿佑だったことで、話は一気に燃え広がりました。

人気の男性アイドルの隣に立つ女優には、ファンの側からも容赦のない目が向きます。

その空気を、どこか面白がって眺める声まで。

皮肉なことに、本人は映画の公式サイトで、大事な場面について「最初、泣くつもりはなかったんですが、セリフを言っていたら自然と涙が出てきてしまって」と撮影を振り返っていました。

会長の恋を演じた姉と松浦会長の距離

姉の安斉かれんは、高校1年のころからエイベックスの音楽スクールに通い、2019年5月にエイベックスから歌手としてデビューしました。

その3か月後の2019年8月、浜崎あゆみがデビュー前後に松浦勝人と恋をしていたことを初めて明かした小説『M 愛すべき人がいて』が出て、翌2020年2月にはドラマ化が決定。

博多から上京した少女が、あるプロデューサーとの出会いで歌姫に変わっていく物語です。

 

その少女の役に抜てきされたのが、デビューから一度も人前に姿を見せていなかった新人の安斉かれんでした。

本人は、演技はこれが初めてで、オーディションもなく、事務所のスタッフに「やってみない?」と声をかけられて決まったと話しています。

放送中の2020年5月4日には、松浦会長が自分のXに、デビュー前の安斉かれんの写真を載せていました。

会長が所属歌手の昔の写真を自分で出してみせる距離ですから、「姉と松浦会長は仲がよさそう」という印象には、ちゃんと出どころがあるわけです。

報告書と判決に残った業界の前例

「呼ばれる席」が噂で終わらなくなったのは、2025年3月31日のことです。

この日、フジテレビの第三者委員会が公表した調査報告書は、元SMAPの中居正広とフジテレビの女性アナウンサー(当時)とのあいだで起きたことを「業務の延長線上における性暴力」と認め、会社を「セクハラを中心とするハラスメントに寛容」とまで書きました。

 

そのうえで報告書は、有力な取引先と良好な関係を築くための「性別・年齢・容姿などに着目して呼ばれる会合」が、あしき慣習として続いてきたことも認めています。

報告書には、女性が会社を辞めたあとの2024年9月に、中居正広と番組編成の幹部が交わしたメールまで載りました。

中居正広が「ひと段落ついた感じかな。色々たすかったよ」と送ると、幹部は「引き続き、何かお役に立てることがあれば、動きます!」と返していたんです。

 

映画の世界では、もっと直接的な判決も。

2026年3月6日、東京地裁は、演技指導などの名目で俳優の女性2人に性的暴行を加えたとして、映画監督の榊英雄被告に、準強姦罪で懲役8年。

犯行は2015年3月から2016年9月までの1年半で計5件と認定され、裁判長は「監督と俳優という立場の差を悪用した」と述べました。

被告は同意があったとして無罪を主張しましたが、2026年7月24日には東京高裁も一審の判決を支持。

役を決める側と役がほしい側の差が、法廷で「悪用」という言葉にされた事件です。

コネ説と枕説がふくらんだ理由

2026年9月3日には、あるテレビ局のプロデューサーが番組の枠と引き換えにアイドルへ関係を迫っていた、という匿名の告発が暴露系のアカウントから流れ、Xのトレンドにも上がっていました。

この秋のタイムラインには、真偽の分からない「枕」の話が、すでに流れていたんです。

 

そこへ、安斉星来の涙と、姉の名前が重なりました。

姉を通じて会長の口利きがあったのでは、という〈コネ説〉には、姉が会長の会社の歌手で、会長の恋を描いたドラマの主演に抜てきされ、会長が姉の昔の写真を自分で載せるほど近い、という材料があります。

体を使って役を取ったのでは、という〈枕説〉を支えているのは、本人についての話ではなく、テレビ局の報告書や映画監督の判決のように、業界で実際にあった話のほうです。

ただ、どちらの説も、安斉星来本人の起用に会長や誰かが関わったという報道や証言にまでは、行き着いていません。

それでもここまで疑いがふくらむのは、妹に重ねられている筋書きが、姉が演じた『M』の物語そのままだからなんですよね。