2026年10月11日に放送された日曜劇場『VIVANT』の第20話。

城をめぐる激しい銃撃戦で、城を守る側の兵士のひとりとして画面に映っていたのは、2025年11月に41歳で亡くなった俳優の望月祐治さんでした。

そのことを同じ場面に出ていた共演者が放送のあとに明かして、ネットに悲しみの声が広がっています。

 

放送の2日後には、望月さんを仲間うちの愛称「モッチー」で呼ぶ人の、こんな投稿も。

名前を見て「誰だろう」と思った人も、「亡くなっていたなんて」と驚いた人もいるのではないでしょうか。

死因は何だったのか、どんな仕事をしてきた人だったのか、分かっていることをまとめていこうと思います。


銃撃戦の中の兵士

『VIVANT』は、堺雅人が主演するTBS系の日曜劇場です。

2023年に放送されて大きな話題になり、2026年7月から続きの物語が放送されています。

オリコンニュースによると、第20話では乃木憂助(堺雅人)の指揮のもと、捕まった仲間の5人を助け出す作戦が描かれたそうです。

城を守る兵士たちとのあいだで激しい銃撃戦になり、その兵士のひとりとして望月さんが登場しました。

出ていたのは短い場面だった、とのこと。

 

撮影は、放送より1年ほど前のことだったとみられます。

2025年9月、望月さんは自分のXに、海外の撮影先から写真つきの投稿を続けていました。

そして9月29日には、こう投稿しています。

同じ場面に出ていた共演者によると、撮影地はアゼルバイジャンでした。

この帰国から1か月あまりのちに、望月さんは亡くなっています。


死因は公表されていない

41歳という年齢を聞くと、いったい何があったのかと思ってしまいますよね。

先に答えを書いてしまうと、死因は公表されていません。

亡くなったことを知らせたのは、望月さんが所属していたクリエイター・パフォーマー集団「PUMP×EARTH(パンプアース)」の公式X。

殺陣やアクションの指導、映像の制作などを手がけてきた集団です。

投稿は2025年12月11日の午前で、発表文は画像で添えられていました。

発表文には、「大切な仲間であり友人でもあった望月祐治さん[愛称モッチー]が11月上旬に永眠いたしました」とあります。

続くのは「未だ信じられません」という言葉と、生前に受けた厚情へのお礼でした。

葬儀はご遺族の意向で親族のみで行われ、この投稿もご遺族の了承を得て出していると書かれています。

 

亡くなった日付も、死因も、発表文には書かれていません。

そして当時の報道が伝えているのも、この発表文の中身まで。

ネットには病名や理由を挙げる書き込みもありますが、どれも出どころは示されていない状態。

発表文の終わりに置かれていたのは、ご遺族へ直接の連絡は控えてほしいというお願いと、「どうかゆっくりお休みください」という一言でした。


望月祐治のプロフィール

望月さんのXのプロフィールは、「殺陣・アクション・役者」という言葉から始まります。

  • 名前:望月祐治(もちづき・ゆうじ)
  • 愛称:モッチー
  • 肩書き:殺陣・アクション・役者(本人のXのプロフィールより)
  • 所属:PUMP×EARTH
  • 亡くなった時期:2025年11月上旬(41歳)

役者より先に殺陣とアクションが並んでいるところに、望月さんが何を軸にしてきたのかが出ている気がしました。

プロフィールに本人が並べていた作品のうち、主なものはこちら。

  • 舞台『イケメン戦国 THE STAGE』シリーズ
  • ミュージカル『刀剣乱舞』
  • 舞台『リコリス・リコイル』
  • 大河ドラマ『光る君へ』
  • ドラマ『能面検事』
  • 『デスキスゲーム』

ほかにも『最遊記歌劇伝』『SaGa THE STAGE』など、10を超える作品の名前がありました。

アニメやゲームを原作にした、2.5次元と呼ばれる舞台が多いのが目を引きます。

ミュージカル『刀剣乱舞〜花影ゆれる砥水〜』には、主役たちのまわりで群舞や立ち回りを受け持つアンサンブルとして出演。

亡くなったことが伝わった翌日には、ミュージカル『刀剣乱舞』の公式Xも追悼を投稿したと報じられました。

今回の放送のあとに「刀剣乱舞の役者さんかな?」という声が上がっていたのも、この出演があったからです。

 

いちばん長く関わったのは、舞台『イケメン戦国 THE STAGE』でした。

2024年8月、シリーズ最後の公演を終えた日に、望月さんはこう書いています。

「剣舞衆」は、この舞台で望月さんが名乗っていた呼び名です。

同じ日の夜には「剣舞衆と名乗るのももしかしたら最後になるかもしれない」とも書き、昔の写真を探してみようかなと続けていました。


主役の隣で戦う仕事

VIVANTの兵士、刀剣乱舞のアンサンブル、イケメン戦国の剣舞衆。

並べてみると、望月さんの仕事には共通するところがあります。

どれも、主役のすぐそばで、体を張って場面を作る役です。

2024年6月の舞台『リコリス・リコイル』のときも、望月さんは悪役のボス・真島の一味として、Xに「チーム真島」と書いていました。

けれどもこうした役は、名前が小さな文字で流れることが多く、ニュースで名前が出ることもめったにありません。

 

亡くなったことは2025年12月に発表され、報道も出ていました。

それでも放送のあとには「VIVANTのニュースで亡くなっていることを初めて知りました、悲しい」という声も寄せられています。

このドラマを通して、いま初めて訃報を知った人もいたわけです。

そして画面の中の兵士が望月さんだと伝わったのは、同じ銃撃戦で兵士を演じた仲間が書いたからでした。

出典:荒井雄一郎(@yuichiroa0306)のInstagram(2026年10月、第20話の放送後の投稿)

書いたのは、俳優の荒井雄一郎です。

主役の隣で体を張ってきた人の姿は、見ていた人の目にちゃんと残っていました。

「少しのシーンだけど目に焼き付けました」と書いた人もいます。


最後に書いていた星空

アゼルバイジャンでの撮影中にも、望月さんは星空のことを書いていました。

9月23日には、満天の星の写真に「とても綺麗だった」と添えています。

晴れの日が少ないから、残りの撮影期間でまた見られるのか、とも。

9月26日の朝には、ホテルで体を整えて現場に向かう様子とあわせて「星空、後何回見れるかな」と書きました。

 

帰国したあとも仕事は続き、10月21日の地方ロケでは、『デスキスゲーム』で共演した仲間と行き帰りの車でその作品を見て「車内が笑いに包まれてました」と投稿しています。

そして10月27日の夜、最後になった投稿でも、望月さんは星のことを書いていました。

亡くなって3か月あまりたった2026年2月15日には、PUMP×EARTHの呼びかけでお別れ会が開かれています。

ご遺族の意向で、ファンも関係者も、誰でも参加できる会だったとのこと。

式典はせず、出入りも服装も自由で、懐かしい写真や映像を見ながら、コーヒーを片手に話せる場にしたい、という案内です。

献花や献酒は受け付けるという案内には、「故人の好みにより紫蘇のみご遠慮ください」という一行も添えられていました。

紫蘇が苦手だったことまで知っている仲間たちが送り出した会だったことが、この一行から伝わってきます。

 

翌日には「あたたかな時間となりました」というお礼の言葉が出ました。

撮影の合間に星空を見上げていた望月さんが、あの銃撃戦の中にいたのだと思うと、胸がいっぱいです。

望月祐治さんのご冥福をお祈りいたします。