2026年9月12日の夜から、歌舞伎町のホストひとりの名前が、Xでずっと流れ続けています。

平良翔太。

club Leoという店に所属する、エルコレというグループのホストです。

25歳のセクシー女優だった倉木華さんが亡くなった状態で見つかったのは、この人の名義になっているマンションの部屋でした。

2人がどういう関係だったのかも、彼女がどうして亡くなったのかも、警察からも本人からも何ひとつ出ていません。

 

9月14日には事務所が「強い憤り」と書き、15日には週刊誌がいくつも「ホストによる傷害トラブル」を見出しに置きました。

ところが、そのあとに出た大手の記事は、平良翔太の名前もグループの名前も書かないままです。

そして10月8日になっても、本人からも、店からも、警察からも、説明はひとつも見当たりません。

どこから来た人で、何をしたと言われていて、これからどうなるのか。

分かっていることを、順に並べていきます。


9日間鍵アカのままの平良翔太のX

9月12日の夜に最初の投稿が流れてから、平良翔太のXアカウントは13日の朝には鍵アカウントになりました。

インスタグラムも同じように閉じている、という書き込みが14日から増えています。

そして9月21日になっても、そこは何ひとつ変わっていません。

ただ、閉じるという動作は本人にしかできないので、事態を把握していることだけは分かります。

その沈黙のあいだに、外では告発が積み上がりました。

暴力、海外への送り出し、窃盗。

どれも重い話で、しかも「支配された最初の女性ではない」とまで書かれています。

 

公式の言葉が出たのは、2026年9月14日の夕方でした。

倉木華さんが所属していたプロダクション、ティーパワーズが公式サイトに載せた「倉木華さんに関するご報告」です。

逝去の報せ、ご家族へのお悔やみ、ファンと関係者への御礼。

そこまでは訃報の文書としてよくある形なのですが、そのあとの段落が明らかに違いました。

  • SNSで、亡くなるまでの経緯や特定の人物との出来事が発信されている状況は把握している
  • 生前に深く傷つき苦しんでいたことを思うと心を痛めると同時に、一連の行為について強い憤りを感じている
  • 今後はご家族の気持ちに配慮しながら状況を把握し、必要に応じて関係各所と連携のうえ適切に対応する

亡くなった所属タレントの訃報で、事務所が「一連の行為について強い憤りを感じております」とまで書くのは、かなり異例です。

ただし、この文書に平良翔太の名前は1回も出てきません。

書かれているのは「特定の人物」まで。

それでも、この一文を待っていた人はいました。

「自殺により」の部分は、事務所からも警察からも、まだ確かめられていません。

それでも、ハッシュタグは14日の夜にかけて増え続けました。


歌舞伎町へ来る前にしていたアイドル

分かっている範囲の素性を並べておきます。

  • 誕生日=5月4日(生まれ年は公表されていません)
  • 所属=ホストクラブ「club Leo」
  • グループ=エルコレ(L’s collection)
  • 拠点=新宿・歌舞伎町
  • 前歴=モデル、アイドルグループ「X4」

X4は2014年から活動していた男性グループで、そこから歌舞伎町へ移ったのが2018年だとされています。

つまり元芸能人が、8年でグループのトップまで上がったことになります。

売上では、年間2億円を超えることを指す「年間W大台」を8年続けて達成していると言われています。

歌舞伎町に何百人とホストがいるなかで、8年連続の2億円はひと握りどころではない位置です。

 

コロナの感染が夜の街で広がっていた時期には、現役ホストの立場で感染症の専門医と対談する啓発動画に出ていました。

行政が啓発に使うくらい、名前も顔も表に出ていた人だったんですよね。

ABEMAでホストを扱った番組にも出ていて、いまその名前と一緒に番組のタイトルが並べられていますし。

売上も、行政の動画も、テレビ番組も、ここまでは夜の世界で成功した人の経歴です。


告発に並んだ6つと示談金2,115万円

この件の告発は、ひとつの投稿にまとまっておらず、複数のアカウントから段階的に出ていますから。

そのなかでいちばん具体的だったのが、13日の夜に出た6項目でした。

  • 酔って帰ってきては繰り返された暴行
  • 私物の持ち出しと現金の窃盗
  • 海外への出稼ぎの斡旋(空港まで送り出した)
  • 示談金2,115万円の踏み倒し
  • 薬物
  • 倉木華さん本人を使った所得隠し

どれも書いた側がそう説明しているだけで、裏づけは出ていません。

ただ、2,115万円という金額まで出てきたことで、示談の話に具体的な重さがつきました。

 

ここに、友人の追悼文と流出したLINEから出てきた話が足されます。

  • マイバッハで引きずられた(生前の本人が友人へ話していたとされる)
  • 撮影の前に何度も殴られて、その日の撮影が飛んだ
  • 周年イベントの前日にも殴られて、イベントが延期になった
  • 「沖縄のヤクザが親だから」と言って怖がらせていた
  • バッグに入っていた30万円を無断で持ち出した

このうち3つは、15日になってニュースサイトの記事にも載りました。

書いたのは倉木華さんと同じ事務所にいた元女優のひなたまりんさんで、撮影の前に何度も殴られたこと、周年イベントの前日に殴られて延期になったこと、そして車で轢かれたことを本人から聞いていたと投稿しています。

「車で轢かれたのは誰にも言わないでほしい、と言っていました」とも書いてありました。

友人がXに書いたものを記者が読んで記事にした形なので、これで裏づけが取れたわけではありません。

 

いつから周りが知っていたのかについては、別の角度からも投稿が出ています。

投稿しているのは、歌舞伎町まわりの揉めごとを昔から扱ってきたアカウントです。

倉木華さんから最初に相談があったのは2年前で、証拠を持って店側へ直接話を通しに行ったところ、そのタイミングで平良翔太が彼女の家へ来て連れて帰った、と書かれています。

あのとき別の場所へ避難させていればどうにかなったかもしれない、という後悔まで添えられていました。

 

並んだ話を法律の言葉へ置き換えた投稿もあります。

暴行、脅迫、恐喝、強盗。

鞄から勝手に金を取れば強盗だ、という指摘でした。


倉木華は6月にあざの写真を載せている

ここまでは、亡くなったあとに外から出てきた話です。

ただ15日に週刊誌が並べた時系列を読むと、倉木華さんの側からは3か月前にサインが出ていました。

2026年6月7日、倉木華さんは自分のXで、しばらく休養期間を設けるので一定期間活動を休むと知らせます。

6月23日には「傷がまだ完治してないので心配させてしまうかもしれませんが、イベントは予定通り行わせて頂く」と書きました。

そして6月24日、秋葉原でのサイン会と撮影会が終わったあと、手首と膝にあざのある私服姿の写真をインスタグラムに載せています。

ケガしたの、大丈夫なの。

その写真に並んだのは、そういう言葉でした。

誰も「殴られたのでは」とは書いていません。

本人が「ケガ」と言っているものを、外から別の名前で呼ぶことはできませんから。

 

ほかにも、いま読み返すと手が止まる投稿がいくつも残っています。

  • 2024年12月17日「君を知らなかった日常に戻りたい 知らなかった方がきっと幸せだった」
  • 2026年2月12日「生まれた意味ってなんだろうな」
  • 2026年5月31日「インスタが消えたことで病みました(笑)病んで消したわけじゃない」
  • 2026年9月5日「最近毎日頭痛が…なぜだ〜」

いちばん下が、生前の最後の投稿になりました。

そのときはただの近況で、意味がついたのは全部あとからです。

2025年には、海外へ出稼ぎに行っているという噂を流されて、本人が苦言を書いたこともありました。

説明や証明をする義務はないと思っていますので、信じない方はどうぞご自由に——と。

言い返さなければいけないことが、この人には多すぎたのだと思います。


19日に公開された最後のLINE

ここまで出回っていたのは、告発する側が説明を付けた画面です。

9月19日の夜に出てきたのは、説明のない4枚でした。

告発を続けてきた折原というアカウントが、倉木華さんが亡くなる直前のやりとりだとして、LINEの画面をそのまま並べています。

時刻は、午前4時41分から53分まで。

亡くなった側の文面として並んでいるのは、こういう行です。

  • もう疲れたよ
  • 誰にも頼らず倉木華のアカウントで今までのことすべて書いて
  • その頃に私はもういないから
  • 親になり会社なり請求してください
  • 終わらせてしぬ
  • みてて、SNS
  • ありがとう今まで

返ってきているのが、こちら。

  • 脅しかーまた
  • 後先ちゃんと考えなね
  • 請求されるのは親だから
  • こちら全て弁護士に共有させて頂きます
  • 人ってこうも変わるんだねおもろい
  • 明日の電話や、会うことは無しで大丈夫ですか?

敬語と「おもろい」が、同じ12分のあいだに混ざっています。

彼女の側は、そのあと「あなたはわたしを追い詰めて殺した責任が一生付きまとうね」と書きました。

「平良翔太って検索したら、自殺、倉木華だね」とも。

それでも返事の中身は、請求と弁護士の話から動きませんでした。

 

4枚目には、同じやりとりの続きとして、午後3時23分のメッセージが並んでいます。

送っているのは、請求の話をしていたほうです。

物件の退去って撤回できるもん? こちらはどうしたらいいですか?

部屋の話です。

 

この画面が本物かどうかは、折原の説明も含めてどこからも確かめられていませんから。

ただ、この画面を読んで「やっぱりそうだったのか」とは別のことを書いた人もいました。

共依存だった、平良翔太のほうにも余裕がなかった、という読み方です。

そう読める行があるのは確かです。

それでも、死ぬと書いている相手に請求を続けるかどうかは、余裕とは別の話ではないでしょうか。


1月の逮捕が報じられなかった仕組み

では、これだけのことが、なぜ9月12日まで表に出なかったのか。

訃報が広がるまで、平良翔太を名指しした告発は見当たらず、ファンが普通に応援している投稿なら訃報の1か月前のものが残っています。

名前が出ないまま近いところまで来ていたものが、ひとつだけありました。

2026年1月21日に、ナイトワークの内情を扱うアカウントが「エルコレのあるホストについて情報が入った、段階的に公開していく」と書いています。

名前は伏せられたまま。

そして、それきり止まりました。

この人が書いているのは、どの店も中身は同じで、表に出るか出ないかだけの違いだということです。

その9日後の2026年1月30日、別のアカウントが「ABEMAの番組の収録中に平良翔太が逮捕された」という趣旨の投稿を出しました。

そのあと、ニュースはひとつも出ていません。

本人は番組から静かにいなくなっただけです。

逮捕されたらしい、持病で休んでいるらしい。

見ていた側にはそこまでしか届かず、どれが本当かを確かめる手立てもありませんでした。

では、なぜ報じられなかったのか。

じつは、報道されないほうが普通なんです。

  • 逮捕が記事になるかは、警察が広報するかで決まる。広報されない事件を記者は知らない
  • 傷害や窃盗は、被害者が示談に応じれば不起訴で終わることが多い
  • 不起訴になった一般の事件は、そもそも報道の対象にならない
  • ホストは芸能事務所に所属していないので、活動休止の発表も出ない

そして、いま出ている告発文書によれば、倉木華さんは2025年11月の窃盗と12月の暴行で被害届を出し、相手が逮捕されたあとに示談へ応じたとされています。

日付の並びからすると、1月30日の逮捕とこの一件は、同じ話を指していると読むのが自然です。

被害届から示談までの時系列は、倉木華さん本人が残した投稿を並べた記事に並べてあります。

 

そのうえで、示談に応じた理由として文書に書かれていたのが、これでした。

揉めごとが世に広まって、被害者が自分だと知られたら仕事に差し支える——。

報じられなかったのは、彼女が自分の名前を守ろうとした結果でもあったことになります。

そしてその示談は守られなかったと、告発には書かれています。

警察も広報せず、事務所もなく、番組も触れなかった。

この3つが重なって、1月の逮捕は誰にも知られないまま終わりました。


りりちゃん事件でも出たエルコレの名前

平良翔太が所属するclub Leoは、エルコレ(L’s collection)というグループの店のひとつです。

歌舞伎町に複数の店を持っていて、YouTubeの自社チャンネルを回し、テレビ番組にも人を出して、業界のなかでもかなり外向きに露出してきました。

そのぶん、今回の跳ね返りも大きくなっています。

頂き女子りりちゃんは、恋愛感情を使って男性から総額1億円以上をだまし取ったとして2024年に実刑判決を受けた女性です。

その金がホストへ流れていたことは、当時の裁判でも大きく扱われました。

そこにエルコレの名前もあった、とこの人は書いています。

 

15日になると、店ひとつの不始末ではなく仕組みの問題として書く人が増えました。

売掛でツケを負わせて、寮に住まわせて、出勤も売上も管理する。

それは遊郭と同じではないか、という書き方です。

もちろんエルコレがそうだと確かめられたわけではなく、これも書いた人の見立てになります。

ただ、同じ形を別の店で見てきたという返信がその下に並んでいました。

 

そのエルコレは、業界のクリーン化を何年も語ってきたグループです。

10月8日に開いても、エルコレの公式サイトには平良翔太の在籍ページがそのまま出てきます。

本人は黙ったままなのに、店の看板だけは出たまま。


業界で最初に口を開いた咲人

グループも店も、9日たった9月21日になっても何ひとつ出していませんでした。

10月8日に公式サイトを開いても、お知らせの欄は7月のままです。

そのなかで、業界の側から名前を出して書いた人がひとりいました。

咲人さんという、格闘技イベントのブレイキングダウンにも出ている歌舞伎町のホストです。

この人は12日に「第一発見者だ」と名指しされて、それは違う、第一発見者は彼女のご友人で、自分は連絡を受けて現場へ向かっただけだと訂正しました。

その翌日に出したのが、この投稿になります。

この投稿も「…」で切れていて、本題は切れたあとにあります。

自分の店では従業員の教育を見直すこと、売上のために人の人生を壊す側には立たないし、それができない人間を同じ仕事だからといって守るつもりはないと書いています。

これでホストという仕事への見方が変わる人は、そう多くないでしょう。

それでも、この言葉を出したのが業界団体でも大手グループでもなく、店をひとつ持っている人だったことは覚えておいていいと思います。

 

この人は20日に、もう一歩だけ前へ出ました。

元青汁王子の三崎優太さんのYouTubeに顔を出して、知っていることを名前と顔つきで話しています。

切り抜きで回っているのは、3つです。

倉木華さんがこの仕事を選んだのは平良翔太のためだった、という話。

平良翔太は彼女のお母さんと面識があるのに、亡くなってから連絡を1本もしていないという話。

そして、警察が保護した犬だけは返してほしいと伝えていた、という話です。

 

どれも咲人さんが聞いた範囲の説明で、裏づけが出ているわけではありません。

ただ、この動画が出た翌日に人の死で稼いでいると言われたのは、咲人さんのほうでした。

出演料ももらっていないし、広告収益も付いていないと本人は書いていますし。

業界の中から口を開いた人が、いまは自分の動機のほうを説明させられているわけです。

 

もうひとり、名前の知られていないホストが書いた投稿もよく回っていました。

「…」で切れている後半は、こう続きます。

俺らは物を売ってる仕事じゃない、人の感情を動かして、その対価としてお金をもらってる仕事なんだ——と。

だから自分が動かした感情には、最低限の責任くらい持ったほうがいい、と続きます。

近づけるだけ近づけて金を使わせて、相手が壊れそうになったら急に突き放すのは距離感ではなく無責任だ、とまで書いてありました。

同じ業界の中からは、別の向きの声も出ています。

関係した人への制裁は当然だとしたうえで、業界全体への規制には反対する、という立場です。

 

10月4日には、名前を出して話す人がもうひとり増えました。

YouTubeで発信している桜井野の花さんが、自分のチャンネルで、平良翔太を「指名してたよ」と明かしたのです(らいばーずワールド)。

指名したときの平良翔太は「僕なんかがおこがましいです」と答えていたそうで、今回の騒ぎについては「今に始まったことじゃないじゃん」と話しています。

客として店に通っていた人の話で、暴力やお金のことを確かめた証言ではありません。


エルコレの店は9日たっても閉まっていない

口を開かない側が何をしているのかは、17日に別の人が書いています。

在籍しているホストと1人ずつ面談していること。

店は閉めないこと。

そして、ほとぼりが冷めた頃にSNSを全部再開する予定だということ。

夜職の情報を扱うアカウントの投稿なので、裏づけはありません。

それでも、店がいまも普通に開いていることだけは誰にでも確かめられます。

10月8日の時点でも、公式サイトの店のページには10月の営業予定が並んだまま。

 

店は知らなかったのか、という声も早くから出ていました。

「社会問題として取り上げるべき、警察が動かないとダメだろ」と書いているのは、さきほどの三崎優太さんです。

三崎優太さんが引用していたのは、店も前から知っていたはずだと書いた投稿でしたが、いまは読めなくなっています。

店の側がこの件で何かを認めたことは、いまのところ一度もありません。

知ったうえで7か月そのままだったのかどうかは、いつか説明されるべきだと思います。

 

19日の折原の投稿には、告発が12日まで表へ出てこなかった理由も書いてありました。

倉木華さんは助けを求めていたけれど、エルコレと結んだ契約書があって、晒せば3,000万円を請求される状態だった——。

そういう示談書は公序良俗に反するので無効になる可能性が高い、被害に遭った人はDMをください、とも付けています。

これも折原が書いていることで、店の側の説明ではありません。

 

最初の9日のあいだ、夜の仕事をめぐる騒ぎはほかにも続いていました。

同じ週に、ヤクルトの球場で始球式に立つはずだった女性がイベントごと中止になり、六本木で働く別の女性がコカイン所持で逮捕されています。

逮捕された女性については、ヤマトリノ逮捕の闇…売上2億キャバ嬢の末路がヤバいにまとめてあります。

あちらも、憧れを売っていたのは業界の側なのに、落ちたときの責任だけが本人ひとりに戻っていく話でした。

今回も、責任の行き先は平良翔太ひとりのほうへ向かっています。


平良翔太は法律で裁かれるのか

最初の9日でいちばん多く見かけたのは、警察に動いてほしい、斡旋と窃盗と傷害で捕まってほしい、という願いでした。

法律で問えるのは、いまのところこの5つです。

  • 暴行・傷害・窃盗=刑事事件。被害届と証拠があれば動く(1月の件が本当なら一度動いている)
  • 海外出稼ぎの斡旋=売春目的の紹介なら売春防止法、有害業務への職業紹介なら職業安定法に触れうる
  • 色恋営業と悪質な売掛の取り立て=2025年6月28日施行の改正風営法で禁止。店への行政処分もある
  • 示談金の不払い=民事。刑罰ではなく、請求できるのは基本的に本人か遺族
  • 人が亡くなったことそのもの=直接の暴行によるものでない限り、刑事で問うのは極めて難しい

最後の一行が、いま多くの人を苛立たせている部分です。

追い詰めた側に責任があると誰もが感じていても、法律は「誰がどの行為でどの結果を出したか」でしか動きません。

ただ、1月とは違うところが3つあります。

ひとつは示談を持ちかける相手がもういないことで、名前を守るために黙るという選択肢が今度は使えません。

もうひとつが、遺族でも本人でもない会社が出てきたことです。

ティーパワーズは380人のタレントを抱えていて、AVプロダクションとしては在籍数も取引件数も国内最大規模だと自社で説明していますから。

そこが「強い憤り」と書いたうえで、「関係各所と連携のうえ適切に対応する」と明記しました。

3つ目が、報道が付いたことです。

1月は警察が広報せず、記者はその事件の存在すら知らないまま終わりました。

今度は週刊誌が3日で見出しにして、名前の知られた人たちも警察は動くべきだと書いていますし。

ただ、そのあとに出てきた材料は、LINEの画面も業界の証言も、全部が個人の投稿でした。

だから、1月のように静かに消える可能性は、もうそんなに高くないはずです。

ただ、消えずに残っているのを支えているのは、いまのところ報道ではありません。

9月22日には夕刊フジ系のサイトに元週刊文春の記者のコラムが載りましたが、相手は「大手ホストグループ所属の交際相手」と書かれただけでした。

10月8日の時点でも、警察が動いたという報道は見当たりません。

 

もちろん、告発の中身が全部そのとおりだと決まったわけではありません。

平良翔太の側にも言い分があるはずで、それを聞くまでは結論の置きようがないのも確かです。

1月に黙ったままで済んだのは、黙っていてほしいと願った人が、まだ生きていたからではないでしょうか。