推しのファンクラブのサイトに「【重要】」の文字が出たら、まず頭に浮かぶのは更新の手続きか、チケットの当落の知らせではないでしょうか。

2026年10月25日の日曜日、15時に俳優・今田美桜の公式サイトへ【重要】と題して出たのは、サイトとファンクラブ「イマノミオ」を2027年3月31日で終えるというお知らせでした。

ファンクラブの会員のもとにも、さっそく知らせが届いていたようです。

 

ところがそのお知らせには、会費の返金額が「1か月あたり459円」まで丁寧に書いてあるのに、なぜ終わるのかは一言も書かれていません。

会員の呼び名として長く使われてきた「メジ郎」も、一度も出てこない。

理由を書いたのは今田美桜本人で、お知らせから2時間半後のことでした。

会員向けのブログ「メジ郎のみなさまへ」で、「30歳を前に新しいスタートとして、ファンクラブを終了することを決断しました」と説明し、移籍や独立、結婚といった臆測も否定しています。

運営のお知らせの題は「【重要】オフィシャルサイト/ファンクラブサービス終了のお知らせ」だったので、題のつけ方からして別物でした。

ただ、新しいスタートなのにファンクラブは終わる、ということに首をかしげる声もあれば、「なんとなくわかる」とうなずく声も出ています。


理由のないお知らせ

スタッフのXの投稿は、お知らせの題名とリンクだけの短いものでした。

リンク先の公式サイトに書かれていた中身は、次のとおりです。

  • 公式サイトとファンクラブ「イマノミオ」は2027年3月31日(水)で終了
  • 新規入会と継続更新の受付は2027年2月28日(日)23時59分まで
  • 有料のサービスや会員の情報も、3月31日ですべて終了
  • 会費の残りは、年会費5,500円を月割りした1か月459円(端数は切り上げ)×残りの月数で返金
  • 返金の案内は2027年3月初旬に、運営会社の株式会社SKIYAKIからメールで届く

このサイトはもともと公式サイトとファンクラブを兼ねていたので、2つは同じ日に終わります。

 

会員が気をつけたいのは、返金が自動では振り込まれないところ。

3月初旬に届くメールから自分で口座を登録する手続きが要り、メールで示される期間のうちに登録しないと返金は受けられないと書かれています。

メールは「support@bitfan.agent-sk.com」から「【重要】株式会社SKIYAKIより返金受付案内のお知らせです」という件名で届くそうなので、迷惑メールに振り分けられないよう、いまのうちに受け取りの設定をしておくと安心ですね。

 

終わる理由にあたる言葉はどこにもなく、あるのは「この度、誠に勝手ながら」という前置きだけでした。

このお知らせそのものに、今田美桜本人の言葉は見当たりません。

本人が言葉を出したのは、その日の夕方のことです。


移籍でも結婚でもなかった

本人の言葉が届くまでのあいだ、閉鎖を伝えたネットニュースのコメント欄で目立っていたのは、事務所の移籍や独立、そして結婚を挙げる声でした。

そう思い浮かべてしまうのは、いくつもの節目が重なっていたからかもしれません。

今田美桜は19歳のときに、いまの所属事務所・株式会社コンテンツ・スリー(旧・BIGFACE)の社長にスカウトされ、2016年に福岡から上京しました。

それから、もう10年あまり。

しかも1997年3月5日生まれなので、ファンクラブが終わる2027年3月は、30歳の誕生日を迎える月でもあります。

 

移籍や独立を思い浮かべた人のなかには、事務所の裁判の報道を思い出した人も。

2025年11月にデイリー新潮が報じたのは、所属事務所のコンテンツ・スリーが、芸能事務所ケイダッシュのグループ会社・田辺音楽出版から、今田美桜のCM出演料の取り分をめぐって約3億円の支払いを求めて訴えられている、という件です。

今田美桜本人はこの訴えの当事者ではなく、ファンクラブの終了と結びつける報道も見当たりません。

 

結婚については、コメント欄に「結婚くらいでFC閉じないでしょ」という声もあれば、結婚のときにファンクラブが閉じた例として、俳優の新垣結衣を思い出す声もありました。

2021年5月19日、新垣結衣は自分の公式ファンクラブサイトで、歌手で俳優の星野源との結婚を報告しています。

同じ日に、事務所との専属契約を解いて個人で活動していくことと、ファンクラブサイトを年末で終えることも伝えていました。

あのときは、ファンクラブが終わる知らせと、その理由が、本人の言葉で同じ日に届いていたわけです。

今回は運営のお知らせに理由も本人の言葉もなく、移籍なら先に事務所から発表があるはずでは、と首をかしげる人もいました。

デイリースポーツによると、今田美桜は本人のブログで「なんだか色々な臆測があるみたいですが、全くもってそういうことではございません」と書き、事務所の移籍や独立、結婚といった説をはっきり否定したとのこと。


4月に会えたばかり

Xには「この前イベントしたばかりで仕事忙しいのに不自然な感じ」という声も出ています。

その「イベント」は、半年あまり前のこと。

2026年2月、公式サイトは「今田美桜スペシャルイベント2026」の開催を発表しました。

4月4日の土曜日に昼と夕方の2回、都内で開かれたイベントで、申し込めるのはファンクラブの会員だけ。

告知の文には「日頃から応援してくださっている皆さまと一緒に、素敵な時間を過ごせるイベントにしたいと思っております」「ぜひ会場でお会いできることを、楽しみにしております」とありました。

 

会場へ行った会員の一人が、次の日に書いた投稿です。

添えられた写真には、今田美桜の名前と「2026.4.4」の日付と一緒に、「お会いできてうれしーい!」「いつもありがとうございます」という文字が並んでいます。

その後の会員向けの企画は、次のとおり。

  • 6月:ドラマ『クロスロード 〜救命救急の約束〜』の試写会に、会員を抽選で招待
  • 7月:映画『白鳥とコウモリ』の完成披露試写会に、会員を抽選で招待
  • 8月:映画の前売り券を、抽選で会員50人にプレゼント

ファンクラブの企画は、ついこの夏まで続いていました。

いっぽう、閉鎖の知らせに「でも忙しすぎてそこまでできないよね」と書いた会員のように、仕事に追われてファンクラブまで手が回らないのでは、と受け止めた人も。

2025年には朝ドラ『あんぱん』で主演を務め、ビデオリサーチの年間の集計では、テレビCMに出ていた量でも1位になりました。

2026年も、ドラマ『クロスロード』や映画『白鳥とコウモリ』と出演作が途切れていません。


「メジ郎」が消えたお知らせ

理由が書かれていないことのほかに、お知らせの呼びかけ方にも寂しさが残ります。

「イマノミオ」ができたのは、2022年3月4日。

その日、今田美桜はInstagramに「なんと ファンクラブができました!イマノミオができました!」とつづり、「皆さまとお話ししたり、日常を報告したり。そんな場所にできたらなと。」と書いています。

 

会員の呼び名は「メジ郎」。

2022年8月の初めてのファンイベントで、今田美桜は、ファンが名前の「美桜」から「桜に集まる鳥のメジロはどうか」と案を出してくれたのが由来だと話しています。

その場では「もっと皆さんとさらに距離が近くなれるようなことが今後できたらいいな」とも話していたそうです。

スタッフのXも、2024年9月に本人のブログの更新を「メジ郎の皆さまお待たせしました」と知らせています。

「メジ郎」は、ファンと運営が一緒に使ってきた呼び名でした。

 

ところが、ファンクラブが終わることを知らせる10月25日の文章には、「メジ郎」も「皆さま」も出てきません。

返金の説明では「年額有効期限に残期間が発生するお客様につきましては」と、会員は「お客様」になっていて、並んでいるのは閉じるための手続きの案内です。

Xで「ファンあっての商売なのに閉鎖理由をファン向けに語らないのか」と書いた人もいました。

返金の案内が、どうしても事務の言葉になるのは分かります。

それでも、2月には会員に「お会いできることを」楽しみにしていると書いていた同じサイトが、終わりの知らせでは「誠に勝手ながら」と切り出していました。


『メジ郎のみなさまへ』

お知らせから2時間33分たった17時33分、スタッフのXに「今田美桜がブログを更新しました。」という知らせが届きます。

添えられていた題は、「メジ郎のみなさまへ」。

ブログは会員限定ですが、18時18分にデイリースポーツがその中身を伝えていて、本人はこう書いていたそうです。

  • 「突然の発表で申し訳ございません。来年の3月でイマノミオを閉じることとなりました」
  • 「勝手ではありますが、30歳を前に新しいスタートとして、ファンクラブを終了することを決断しました」
  • 「イベントなどはいいタイミングでできたらなと思ってますので、またそこでお会いしましょうね」
  • 「まだまだ3月までは続きますので、それまでは楽しみましょう!!!!♡」

その日の夕方、会員の一人はこう書いています。

Xには「美桜ちゃんの言葉で聞けて安心」と書いた人もいました。


『新しいスタート』の中身

いっぽうで、ニュースのコメント欄には「新しいスタートとしてFC終了って意味わかんない」という声も目立ちます。

新しいスタートといえば何かを始めるときの言葉なのに、閉じる知らせと結びついている、という戸惑いです。

逆に、本人のブログを伝えたニュースのコメント欄には、「30歳って区切りでファンクラブ閉鎖するのはなんとなくわかる」と受け止めた人もいました。

この投稿の画像の右上にあるのがそのコメントで、「ファンクラブ入ってる人、入ってた人ならわかると思うが」と前置きして、ブログも動画や写真の更新もほとんどなく「あまり機能してなかった」と書いています。

そして最後に、「アイドル女優から脱したいんだろうな」と。

企画は夏まで続いていましたが、ブログや写真の更新がどのくらいあったのかは、会員でないと確かめようがありません。

少なくともこの人の目には、閉じる知らせが30歳の区切りとして映っていたようです。

 

デイリースポーツが伝えた部分には、何を始めるのかまでは書かれていません。

分かっているのは、2027年3月5日に30歳の誕生日を迎えること、その月の末にファンクラブが閉じること、イベントは「いいタイミングで」またやりたいと書いていることです。

今田美桜はいまも、日本テレビ系の水曜ドラマ『メリーベリーラブ』で韓国の俳優チ・チャンウクとW主演を務めていて、テレビの中では変わらず会えます。

「新しいスタート」の中身はまだ分からなくても、その一行が15時のお知らせにあれば、移籍や結婚を探す2時間半はいらなかったのかもしれませんね。